

看護とヨガ 〜Nurse YOGA Works〜
東日本大震災が起こるその10日前 私は東京で生活を始めた。 初めての東京生活の始まりでこれから起こる出会いや出来事に ワクワクしていた。 その期待が 震度5という想像もしていなかった揺れとなり自然の力に恐怖を覚えた。 そして 私1人、家族と離れている自分を寂しく不安に感じた。 震災が起きた直後から 私が働く病院も震災ショックを受ける。 東北出身者の医療者が多く働く私の部署はすぐさまその対応をとる事になる。 その分、動けるスタッフは現場を守る。 日々数えきれないくらいの余震が続き、 病院の寮といえども家に1人でいる事が怖かった。 東京は計画停電を始め、 都会ど真ん中といえども節電対策をとる為と、 きっとみんな同じ心理だっただろう。 「早く帰って家族といたい」という思いで足早に帰った。 世界三大都市の1つ東京はいっきにゴーストタウンとなった。 それを目前にした時 ショックだった。 あの大都会がこんなにひと気のない街になるとは…。 でも逆にこんなタイミングでここに自分がいた意味がきっとあるはずだと思った。 たまたま自分は生きた。そう。きっとたまたま。